【カァァブットムシ】

お風呂場に、小さな小さなクモがいました。

「こんな所にいたら危ないよ。」

そう言って、いつもならティッシュペーパーでそっと包んで

窓から外に出してあげるのに…

お風呂に入ろうとしていた私は、小さな小さなクモが敵に思えて…

外に逃がすことなく、クモを退治してしまいました。

お風呂に入ると、クモのことなんてすっかり忘れて思い出すこともありませんでした。

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だけど…その日の夜、眠りにつくと

退治したクモが化けて私の夢に出てきました。

あの時とすっかり同じ光景がひろがり…私はまた同じように、お風呂に入ろうとしている夢の中で

あの小さな小さなクモは【カブトムシ】に化けて出てきました!

ツノを動かし、私に向かって来ます。

そして、こう言い放ちました。

『あの日、あの時、あの瞬間、俺がカブトムシだったら、お前は俺を潰して退治できなかっただろ!!!』

そう私に言い放つと、また一回り大きなカブトムシになって、私の前に立ちはだかります。

そうです……。

私は、小さな小さなクモだったから退治できたのです。

でっかいカブトムシが続けて私に言いました。

『小さくたって同じ命なんだよ!!!』

カブトムシにそう言われた所で…目が覚めました。

私はなんて酷いことをしてしまったのでしょう。

自分の一瞬の判断、自分都合で物事を捉えて、クモを退治してしまったことを…悔やみました。

後悔しても、しても、あの小さなクモの命はもう…ここにありません。

ごめんなさい。

許してください。

私はなくなった小さなクモに、手を合わせる毎日です。

そんな日々を送っていたときに…この石を拾いました。

「カァァブットムシ!!」

幼い頃、こんな感じの黒々とした石を拾っては、

『カァァブットムシ!』と呼んで、遊んでいたのを思い出します。。

どこかカブトムシに似ているこの石を…大切にして、

夢に出ててきたカブトムシのことを、

『命の大切さを教えてくれた』小さなクモのことを忘れずに

心に刻もうと思いました。

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